見上げればだんだんと高くなる天井、地面にはカサカサと鳴る落ち葉の絨毯。
東京の片隅もすっかり秋模様となりました。季節の移ろいは目まぐるしいものです。

こんにちは。語劇局長のちさです。好きな色は、秋の澄んだ空色です。

スタッフブログには3度目まして。
ついこの間始まった外語祭実行委員生活も、気づけば残りわずかとなりました。

高校2年の時に訪れた外語祭に魅了されたから。できるだけ多くの人と関わりたかったから。

外語祭実行委員会に入った理由を聞かれると、決まってこの2つを答えます。
もちろんこれらに嘘はありません、紛れもなく私の入会理由の1つです。

だけど、本当はもう1つ、大きな理由があります。

それは、大学生活の軸になるものが欲しかったから。

小さい頃から習い事や部活動をいくつか続けてはきたものの、恥ずかしながらこれまで何かに“打ち込む“経験をしたことがありませんでした。
しかし、せっかく人生に1度の大学生活、勉強やバイトだけではなく、もっと他に何か、自分の生活の中心におけるような、心から頑張りたいと思える何かが欲しい。
その一心で2年前の4月、私は外語祭実行委員会の門をくぐったのです。

学園祭の実行委員をしていると言うと、多くの人から「忙しそう」と言われるし、同時に「どうして自分が前に出ることをしないの?」とも聞かれます。

確かに、忙しくて身体も心も疲れることがある。どうして私がこんなことをしないといけないのか?と思ってしまうこともある。悩むことも落ち込むことも、気づいたら涙がこぼれ落ちることだってある。
“試合“や”コンクール“、”公演“のため、全力で部活やサークルに明け暮れる友人を見て、言いようのない憧れを抱いたり羨ましいと思ったりすることもしばしば。

それでも、実行委員の活動を続けてきた原動力は、結局「好き」という感情にあります。

外語祭の
円形広場に並ぶ、馴染みのない香りとおいしい料理との出会いが好き。
日常から解放された、エネルギー溢れる外大生のパワーが好き。
キャンパス中を彩る、いろとりどりの装飾が好き。
様々な企画で世界に親しむお客様の笑顔が好き。
かわいらしいグッズや、細部までこだわられたガイドブックが好き。

語劇の
スポットライトの中、外国語でひたむきに劇を演じる学生の姿が好き。
舞台を照らすため、全員で声をかけあって作品を作り上げていく空気感が好き。
たった1度の上演のために長い時間をかけて練習を重ねた彼らの、終演後に零れる輝きが好き。
小さなホールに満ちる豊かな言葉の響きと、そこに広がる世界が好き。

実行委員生活の
これらの魅力が生まれる過程を、1番近くで見られる毎日が好き。
本祭が近づくにつれ、どことなくそわそわする焦燥感と高揚感が好き。
本部でおかしを食べながらする、みんなとの何気ない会話が好き。
朝早くに、アゴラの前に散る落ち葉を踏みしめる「くしゃっ」とした音が好き。
夜遅くに、輝く月を見ながら吸い込む冷たい空気が好き。

そして何より
自分の居場所はここだ、と思わせてくれるような、笑いの絶えないあったかい語劇局が、
たくさんのことを教えていただき、たわいないおしゃべりにも付き合ってくださり、優しい励ましの言葉をかけてくださる先輩方が、
慣れない環境の中新しいことを吸収し続け、日に日に頼もしさが増していく、とてつもなくかわいい後輩たちが、
それぞれに想いを抱えながら、多くの考えを共有し、笑って泣いて支えあって3年間ともに走り続けてきた同期のみんなが大好き。

たとえ誰かにバカにされても否定されても、
今の私にとっては外語祭が、外語祭実行委員会が、1番に「好き」と言える愛しいものです。

そして、こんなに「好き」なものと人と出会えたから、
あの時の願いは、自信を持って叶ったと断言できます。

大学生活、間違いなく私の中心に外語祭がありました。
ここに入ると決めたあの日の選択と、身を置き続けた3年間の日々を誇らしく思います。

懸命に練習を積み重ねてきたパフォーマンス、試行錯誤して作り上げてきた企画、長い時間を一緒に過ごしてきた仲間たちと思い出。

外語祭に関わる全ての人にとって、この5日間の中に何か「好き」なものがあるのではないでしょうか。

たくさんの「好き」が詰まった外語祭まで、今年もいよいよあと1週間。

全29語劇団体の成功と、安心安全かつ全ての人が楽しめる5日間になることを祈って、
東京の片隅の小さな世界でみなさまのお越しをお待ちしております。

この3年間私に関わってくれたみなさんと、数え切れないほどの幸せや楽しさを与えてくれた外語祭に、心からの愛と感謝を込めて。

 

 

ちさ(語劇局長)