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私がミミズとケバブに導かれて外実に入るまで

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こんにちは!今年度、会計を務めている野口です。

今日が外語祭3日前であるという実感が一切ありません…
例年なら11月の週末のどこかで仕事日を設け、明日から実行委員会は授業の合間や、授業後の時間を使ってキャンパスを駆け回って準備をし、外語祭の前日である明後日にはもちろん朝から晩まで準備をしています。
今年はオンライン開催に伴い、これらの機会がないためなんだかさみしいです…
ましてや今年度は、所属局がなく、三役(委員長・副委員長・会計)として仕事をする立場だったので、残念ながら今年度入会した1年生と接する機会がほとんどありませんでした。人の顔を覚えるのは苦手ですが(昨今はマスクも着用しているし)、どうにかして外語祭期間中に同じシフトになった後輩と距離を縮めたいと思います。これ以上書きたいことが特段ないので、もはや恒例?となりつつある外大および外語祭に絡めて自分の話をします。
非常に長いですがよろしければ読んでいってください!

外大と出会ったきっかけは高校受験後の春休みに塾のオリエンテーションに参加したことでした。
詳しいオリエンテーションの内容は覚えていませんが、確か「高校受験が終わったので、次のゴールとしてなんとなくで構わないから志望大学を決めてみよう!」と言われた気がします。高校受験終わったばかりなのに、もう大学受験の志望校選びなんて非常に迷った……かといえば、そうでもなく。
「あ、そうだ。とりあえずアラビア語を学べる大学がないだろうか」と思いました。当時の私でも「アラビア語は英語や日本語と違って、向かって右から左へと記述する」ということや「ミミズみたいな文字」で記述することは知っていました。
そして、これらを読み書きできることがなんだが無性にカッコよくみえたのです。
加えて、私は当時から何となく宗教文化に興味があったので、アラビア語ができればクルアーンが読めるようになり、ベールに包まれたイスラム教について知ることができるのではないかと思ったのも理由の一つです。
(実際、入学一週間以内にクルアーンは読めるようになります。意味は分かりませんが笑)

日本でアラビア語を専門的に学ぶことができる、もしくは授業を開講している大学を探しました。条件に合う大学がいろいろありましたが、レベルが高い大学はなぜか郊外にあり、どこも通いにくそうだと感じました。どうせやるならみっちりと、かつどこも辺鄙な地であるならと思い、選んだのが東京外大でした。難しい大学っぽいけど、当時から英語は得意だったので、地道に頑張ればなんとかなるだろう、という思いからでした。(生意気)

高校1年生のある日、「外大に興味があるのなら、学祭にでも行ってみれば?」と言われました。私のいとこが東京に住んでいたので、会いにいくついでに外語祭をのぞくことになりました。

初めての外語祭は、当時の私には衝撃でした!!!世界中の料理が味わえる広場。様々なパフォーマンスをする野外ステージ。専攻語で上演される語劇。外大ならではの企画。日本にいながらこれほどの経験ができること魅力にすっかりとりつかれました。と同時に、5日間もあって大変だろうけど私も外語祭で料理を提供したい!と思いました。そこから勉強を重ねて、何とか外大に入学することができました。外大に入ってからは新歓でいろいろなサークルを見て回りましたが、特に入りたいサークルがありませんでした。中学高校では吹奏楽部に所属していたのですが、大学にはオーケストラしかなく、なんとなくピンとこなかったので、楽器を続けようとも思いませんでした。そう考えたときに浮かんだのが、高1の時に見た外語祭の風景でした。もともと吹奏楽部のステージに立ち、表方として活動することが多かった私ですが、今度は裏方にコミットしてイベント運営に携わってみたいという思いを持っていました。「パフォーマンスをして終わり」ではなく、あるイベントを一から十まで自分の手で走らせてみたいと感じていました。
そう考え、新歓ブースに足を運んだ話を聞き、気が付けば入会届を出していました。

時は流れ、2回目の外語祭を迎える時期になっていました。1年生の頃はほとんど語科の料理店には関われませんでしたが、語劇にもわりとコミットし、語科同期全員で迎える最後のイベントに悔いが残らないように取り組みました。同時に、準備の段階では外実も2年目で語劇にも全力で取り組み、外語祭には十分満たされている自分がいました。

しかし、いざ外語祭の5日間を迎えると、上手く表現できませんが、なんだか物足りなさを感じました。そして、特段留学に行きたいわけではない、などその他にも様々な理由が重なり、三役の一員である会計という立場で第98回外語祭に関わることになりました。

三役は外語祭運営の中心的なポジションですが、正直今年で外語祭は「料理店」「語劇」などと特色がある学園祭なので、仕事内容としては歴代の先輩方が積み重ねてきたものの良いところは残しつつ、昨年度などの問題点の改善を行う程度だと思っていました。
ですが、いざ今年の外語祭に向けて本格的に動き出す3、4月の時期には新型コロナウイルスの流行がおとずれ、「もはや外語祭は開催できるのか?」という状況に陥りました。我々実行委員会は、(一人によりますが、)年度はじめの4月頃から委員会を週に一回開催し、コツコツと準備をすすめているので、初っ端から壁にぶつかってしまったような状況でした。

私はあまりよくないことはすぐ忘れてしまうタイプなので(笑)、つい最近の出来事なのに春~夏ごろの詳しい私自身の状態や心情を忘れてしまいましたが、とにかく行先も見えず、なにが正しいかもわからず、毎日不安で、情緒不安定気味だったのは覚えています。オンライン開催が決定した後も課題は山積みであったため、上記の状態からは抜け出せませんでした。不安があると気になってしまうタイプなので、現実逃避も兼ねてできる限り外実と関係のない予定を詰め込み、外語祭と距離を置いたこともありました。しかし、同期をはじめとするメンバーと意見を交わすことで、次第に課題が片付き、なんとなく行先がみえるようになったら気が楽になりました。目指すべき理想形を自ら設定し、達成に向けて数々の課題を挙げ、それらと向き合うことは骨が折れる作業でした。ですが、この苦労や達成感はいずれ、長い人生のほんの一部になってしまうと思うとなんだがちょっぴりさみしいです…

今年度の新しいスタイルの外語祭でも、あなたにとって心に残るものがあれば、これ以上に嬉しいことはありません。
今後はますます行き先不透明な時代になっていきますが、今後も後輩たちが試行錯誤を重ねながら99回、100回とその先の未来の外語祭へバトンをつなぐことができますように。

期間中は、様々なコンテンツをご用意しているので、ぜひご覧になってください!

ちなみに写真は昨年度の外語祭準備日の語劇練習中に研究講義棟8階から撮影したキャンパスの美しい紅葉です。たぶんその辺の公園よりきれいです(雑)

あんにん(会計)