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あこがれの東京、次はどこへ…?

こんにちは!企画局一年、国際社会学部西南ヨーロッパ地域専攻フランス語科のみやしたです。

時間が過ぎるのは早いもので、受験を終えてからもう一年が経とうとしています。僕は香川県出身なのですが、受験のために東京に出てきたとき、憧れの東京の景色にドキドキしていて、受験の緊張感も相まって本当に落ち着かなかったことを思い出します。試験中も、これが終わったら東京のおいしい料理を食べたいなあ…なんてことばかり考えて浮ついていました。
地元の大学を受けていたらもう少し落ち着いていられたのだろうか…などと考えることはありませんが、そもそもなぜ僕はわざわざ香川から東京に出ようと思ったのか。思い返すと高校時代の恩師の言葉にたどり着きます。当時数学を教えてくれていた先生はしきりに僕たち生徒に問いかけていました―「なぜ君たちは勉強するのか」と。
試験でいい点を取るため?将来の役に立てるため?当時の僕はいろいろ考えましたが、どうも納得のいく答えは出てきません。この問いに対する先生の答えは「視野を広げるため」といういたってシンプルなものでした。「勉強をする、知識をつける、そうやって『知識の山』の裾野がどんどん広くなって山の高さが高くなる。その『知識の山』の高さが高ければ高いほど山頂から見ることのできる景色が広くなる。」もちろんこのことは机の上の勉強だけに限らず、部活やそのほかの自主的な活動による経験など、学び全般に言えることでしょう。
「視野を広げるために勉強する」というこの答えが妙に腑に落ち、当時田舎の窮屈さに嫌気がさしていた僕は「視野を広げるため」に大学進学を機にどこに行くべきか、いろいろと考えました。その最終的な答えが「東京」でした。全国各地から人が集まり、学びの機会が豊富にあり、そして何よりも(?)街中に立ち並ぶ高層ビルに心をくすぐられた僕は東京に行きたい!と強く思うようになったのです。
それから紆余曲折あり、現在の東京生活に至ります。東京生活とは言っても、東京外大のある多磨は僕の地元と変わらないくらいの田舎で、この点では思い描いていた東京生活と少し違っていましたが、人との出会い、学びの機会の豊富さという点では期待以上のものを得られているように思います。これまで以上に多様な人と出会い、様々なことを学び経験することを通して確実に僕の視野は広がり続けています。
実は先月アメリカのニューヨークを訪れたのですが、東京をはるかに超える大都会で、香川から東京に出てきたときのドキドキ感に似たものを感じました。ニューヨークの他にもまだまだ知らない世界があるのだなあと思うともっといろんな世界を見てみたいと強く思ったものです。
変化には絶大な労力を費やします。しかしながら、そこであえて変化を求めて新たな世界に飛び出し、視野を広げることの楽しさに気づくことができたことで、人生がより豊かになったと実感しています。ーさあ次はどこで何をする…?
p.s.
写真は新宿駅西口を出たところの高層ビル群の景色です。それがどうしたと思われるかもしれませんが地方出身の僕は未だに東京のこういう景色にワクワクして写真を撮ってしまいます。