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マイナー言語は役に立たない?

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こんにちは〜。渉外局3年のなっちゃんです。
梅雨に突入しましたが、いいお天気が続いていますね。このくらいの気候が一番過ごしやすくて好きです。

さて、今回はマイナー言語についてお話ししたいと思います。外大に入るとき、みなさん悩むのが専攻語の選択ですよね。27言語の中からたった1つを選ぶのは大変です。
絶対この国の言語を学びたい!っていう強い意志を持っている人もいれば、なんとなくで選ぶ人も結構多いと思います。

私はというと、チェコ語を勉強しています。チェコ語話者は東京都の人口よりもすこし少ないくらい。かなりマイナーな言語だと思います。なんでチェコ語にしたの!?と聞かれると答えにくいのですが、なんとなく、全く知らない地域のことを知ってみたかったんです。ヨーロッパの小国って世界史にもほとんど出てこないし、どんなところなのかな、どんな歴史や文化があるのかなって気になったんですね。

そんなふわっとした理由でチェコ語を学んでいるわけですが、よく聞かれるのがチェコ語を学んで将来何になりたいの?どこに就職するの?という質問です。

英語や中国語などのメジャーな言語に比べると、チェコ語のようなマイナー言語は、将来通訳にでもならない限りあまり役に立たないんじゃないかと思いますよね。確かに、普通の会社に就職したらチェコ語を使う機会なんてほとんどないかもしれません。

外大の卒業生は、専攻語を活かして働く人もいれば、そうでない人もいます。法学部に入った人がみんな弁護士や裁判官になるわけではないですもんね。マイナー言語を学んだからって通訳にならなくても、その言語に関係ない仕事をしても全然いいと思います。

では全く関係ない仕事に就いた場合、マイナー言語を学んだことは無意味になってしまうのか??そうは思いません。たとえチェコ語を使う機会がなくても、チェコ語を学んだことはどこかできっと役に立つと思うのです!

例えば私はチェコ語を学んだことで、いろんな人に出会えた、いろんな考え方を知ることができた、ほとんどの日本人が知らない文化や社会を知ることができた……本当に世界が広がり、ものの見方が変わりました。チェコ語を学ばなければ、知ることのなかった世界がたくさんあります。そう考えると、チェコ語を学んだ経験は、普段からとっても役に立っていると思うのです。

それに、純粋にチェコ語を学ぶことが楽しい。チェコについて知ることが楽しい。語科の仲間といることが楽しい。それだけでマイナー言語を学ぶ理由として十分なのではないかな、と思っています。(小語科楽しいよ♡)

というわけで、マイナー言語を学ぶことは、たとえ仕事に直結しなくても、きっとどこかで役に立ちます。それに楽しいです。だから、マイナー言語を選ぼうか迷っている人がいたら心配せず、好きな言語を選ぶのが一番です!本当に!

どの言語にしようか迷っている受験生は、まだまだ時間はあるのでじっくり考えてみてくださいね。外語祭も語科選択のひとつのきっかけになれば幸いです!

写真は去年の夏に行ったチェコの首都プラハです!右のほうに流れている川は「モルダウ」(チェコ語ではヴルタヴァ)です。

 
なっちゃん(渉外局3年)