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ゴールテープはどこに

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こんにちは。事務局3年のせっきーです。
一年で一番過ごしやすい季節がやって来ましたね。四季の変わり目の風に吹かれて、「あ、今日から空気が変わったな」と感じる瞬間がとても好きです。

さて、知っている方はもう何十回か聞いていると思いますが、私は大のゆずファンです。ゆずっこ歴は10年以上で、もはやファンというよりオタクが正しいかもしれません。そのゆずの新曲『ゴールテープ』が、私の中で第99回外語祭のテーマソングに決定したので少し語らせてください。『ゴールテープ』はゆずのリーダー北川さんが東京オリンピックのアスリートのために作詞作曲されたもので、TEAM JAPAN 公式応援ソングにも起用されています。オリンピック選手に向けて作られた楽曲ではあるのですが、外語祭史上初のハイブリッド開催という茨の道を進む私たちにも重なる部分が多いと感じています。応援ソングといっても「君なら絶対大丈夫!」とか「最後は必ずハッピーエンド!」のような底抜けに明るい励ましではありません。「苦しいけれど歩き続けるしかない、そうやって未来を切り拓くしかないんだ」という、このコロナ禍を生きる全ての人に通じるメッセージが込められた曲だと思います。

この曲が私の心に刺さって抜けなくなったのは、公開されてから1ヵ月と経たない頃です。世間では緊急事態宣言の緊張感も薄れ、感染者の増加が止まらなかった8月、私たちは料理店企画の中止を迫られていました。それは2年ぶりの料理店開催を目指す私たちにとって、企画参加団体の皆さんや来場者の方々、そして私たち自身の夢を自分の手で握りつぶすということを意味していました。長い議論の末に、いざ私たちはあなたの夢を握りつぶしましたと広報したときは、申し訳なさと世情を恨む気持ちが入り混じって本当に苦しかったです。そんなときに聞いたこの曲は、苦しい気持ちも一昨年の料理店への憧憬も抱えていることを知ったうえで一緒に歩こうとしてくれるような力強さがあり、私を外語祭に繋ぎ止めてくれました。

「ゴールテープ」がどこにあるのか、私にはまだ分かりません。数ヶ月後に私が外実を引退するときかもしれないし、ひょっとしたらもっと先、バトンを託した後輩たちの成功を見届けるときかもしれない。外語祭まであと1ヵ月と少し、まだまだ困難は続きますが、それでも弛まず進もうと思います。

新曲レビューと思いきや盛大な自分語りをしてしまい駄文もいいところですが、ここまで読んでくださりありがとうございました。お礼に外大に浮かぶ初秋の雲をお裾分けします。

ちなみにゆずの『ゴールテープ』は2021年10月現在JOC公式YouTubeの「東京2020オリンピック DAILY HIGHLIGHTS 総集編」で聞けます。とってもいい曲なので聞いてみてください…!