ところでどうしたらカメラって素早く起動できるの?

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体の同じ場所ばかりをぶつける癖がある。
それは癖と言えるのか?とか、自分の身体のサイズ感を理解できていないだけではないか?とか、色々反論はあるだろうけれど。
左に曲がろうとした時、よく体の左側をぶつけてしまう。
同じ場所ばかりをぶつけ、同じ場所ばかりに痣を作っている。
昔から変わっていない。

体の左側ばかりをぶつける癖が抜けないように、他人との接し方についても相変わらず失敗をして反省ばかりしている。
特に外実なんて他人と関わりまくる場なので、無意識のうちに相手を踏みにじっていなかっただろうか?とか、調子に乗って冗談にもならないことを言っていたんじゃないだろうか?とか、しょっちゅう帰りの電車の中で思い返す。
私が外実2年目だった昨年、同期と考えて申請した予算に、3年生の先輩が100点マークのスタンプを押してくれたことがすごく嬉しかった。
今年3年生になった私は、2年生が申請してくれた予算を確認したのち、100点スタンプを押すかどうかに悩んで3駅を乗り過ごした。
2年生の名誉のために言っておくと、申請された予算に不備があったわけではない。
ただただ単純に、私なんかが100点スタンプを押してもいいものだろうか?上から目線だと思われるのでは?という考えが頭の中にあった。
(あとからこの話を2年生にしたら笑って一蹴された。)
こういうことばかりを毎日繰り返している。

今回スタッフブログの当番として早々に指名されたわけだが、外実としての自分の最後のスタッフブログに一体何を書こうかとひどく迷った。
これが秋頃の当番だったなら、「3年生になってから、昨年の先輩の背中に全く追いつけず苦しいことがたくさんあったけど、みんなのおかげで頑張れました!ありがとう!先輩後輩同期LOVE!」とかなんとか、身の丈に合わないことをきっと書いていただろう。
(もしかしたら恥に耐えきれず、斜に構えて書かないかもしれないけれど。)
しかし今は6月で、目下仕事を進めている最中である。
「苦しいことがたくさんあったけど、」なんてとても言えず、むしろ「苦しいことに毎日溺れて生きてる!やったね!(錯乱状態)」の方が正しい。
そんな毎日を変わらず過ごしている。

そんな中、つい最近中学の時から変わらず仲の良い友人と食事をした。
好きなものや考えに対する馬が合う友人で、高校を卒業してからも年に3回ほど会っていた。
端的に結論から言うと、その日は今までその友人と会って喋った中で、一番楽しくない時間だった。
昔の私たちの間にあった、阿と言えば吽と返ってくるような空気はどこかへ行ってしまって、双方話が噛み合わなかった。
彼女との間にある沈黙が気になったことなんてこれまでなかったのに、沈黙の中で窓の外になんとなしに目をやる友人を、その日は見ていられなかった。
喧嘩をしたわけでもないのにいたたまれなく、中高の時のように話すことはもうないのだろうな、と思うと心に穴が空いたような気がした。

友人との食事から帰る電車の中で、友人は変わってしまったなあ、とぼんやり思った。
家に帰り、友人が変わってしまった寂しさを日記にでも書き留めておこうとして、ふと思った。
私だって実際のところ変わり続けているのではないか、と。
たとえば車の免許を取っただとか、1人で旅行に行くようになっただとか。
旅行先で乗るバスを間違えた挙句、のんきに終点まで乗り続けてしまった時の写真
(これは旅行先で乗るバスを間違えた挙句、のんきに終点まで乗り続けてしまった時の写真である。少し途方に暮れた。そんなこともある。)
客観的に見たらもっとあるのかもしれないけれど、とにかく私だって何かしらの行動の結果、変化をしているはずだ。
それを棚に上げてやれ友人だけが変化してしまっただの、私は癖を持ったまま繰り返しの毎日を過ごしているだの、友人に責任を転嫁していたのは私本人である。
きっと私も友人も変化していた。
結局のところ、人間なんて変わらないところがあればすぐに変わるところもあって、過去から今までが一つの線で繋がっているということだけが本当なんだと思う。
きっとそんなものだろう。
なんでだかすごく良いなと思って、だいぶ昔に撮った友人とのプリクラを日記に貼って寝た。

そう思うようになって、写真を撮る人の気持ちが少し分かった。
過去から今に繋がる線を結ぶ点の一つを、記憶と一緒に見たままに残せるのが写真なのである。
写真は積み重なれば線にもなってくれる。
写真って良いものだなと思う。なんとなく。
私の所属する事務局は、やたらと局員同士で写真を撮りたがる人が多い。
そもそもスマホのカメラを起動することが億劫な私からすると、よくもまあそこまで…と思うくらい、事務局員は写真を撮りたがる。
ただ、今なら私にも事務局員の気持ちがわかる。
意外かもしれないけれど、私は事務局員のことが結構好きなのだ。
たくさん残した写真が、未来の自分に過去から力を与えてくれることがきっとある。
とりあえず、カメラの起動を面倒くさがらない練習から始めてみようかな、と思っている。

しみず(事務局3年)