みなさんは自分が心から好きだといえるものがありますか?ほかのだれから否定されても、孤独を感じたとしても、それでも守れるものがありますか?
私にとってそれは「日本の消滅危機言語」でした。今回は私の戦いの話をしたいと思います。
私の大学受験は孤独でした。高校は指定校推薦と付属推薦で進学先を決定する生徒が
大半で、全体で340人ほどいる中で国公立大学を受験する人数が一桁くらいでした。
「なんで指定校にしないの?」と聞かれたことも多々あったし、私が指定校を使ううわさも流れました。ただ、指定校で行きたい大学がなかったんです。
金銭面でどうしても国立に行きたかったし、なによりも学びたいことが学べる学部が推薦枠にありませんでした。
指定校だったら中央の法学部が一番レベルが高くて、そこを目指せばいいのにと言われたこともありました。
しかし、法学に興味がなかったし、やっていける自信もありませんでした。そんな気持ちで高校から推薦を出してもらったって、大学に失礼です。
ただ早く終わらせたいから、安心したいから、そんな理由で推薦を使っておいて、「志望理由書が書けない」なんて言う子がたくさんいました。
秋頃はクラスのほとんどが進学先を確定していて、ディズニーに行ったり、スイパラに行ったり、バイトを始めたり、教習所に通い始めたりしました。
置いて行かれたような気持ちで、焦って、何もわからなくなって、今の勉強なんか何も意味がないように思いました。
そのうち勉強にも影響が出てきて、センター試験レベルの英文のSVOCが全く分からなくなりました。アルファベットの連なりしか見えないのです。
待って、こんなはずじゃない、外大を受けるのに。こんな状態じゃ受けるなんて言うのもおこがましい!そんな風に自己嫌悪に陥って、悪循環にさいなまれました。
それに、数学が一番苦手で、最後のセンタープレ模試で14点を取ってしまいました。英語も160点台で、自分が嫌いになりました。
受験ってだけで、どうしてこんなに苦しまなきゃいけないんだろう。団体戦なんて嘘で、みんな先に行ってしまった。
一番孤独だったのはみんなと一緒にいるときでした。ただ何も考えずに笑いあったり、くだらない話をしたり、そんな風に過ごしているだけで胸が痛かったです。
ああこの子たちは、受験をしないんだ。しゃべってるだけで罪悪感を感じているのはこっちだけなんだ。自分から線引きをして、余計に苦しくなりました。
だけど、それでも、私には好きなものがありました。誇れるものがあったんです。だから手を離さないで、最後まで必死で、走り抜けました。
これでだめでも、大好きな大学の決定ならなんでも受け入れられる。自分の全力をぶつけて、適するかどうかは外大に判断してもらいたい!
そう思って入試本番を迎えました。
これを読んでくださっている方で、受験生の方もいると思います。きっと、成績で伸び悩んでいて諦めようとしている人もいると思います。
でも、「好き」なら、それだけでいいんです。だめかもしれなくても、好きなら、自信をもって進めばいいと思います。
信じる気持ちが強ければ、最後まで諦めなければ、必ず合格できます!読んでくださってありがとうございました。
広報局一年 きっしー
春、入学直後の西武多摩川線武蔵境駅です。