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史上もっとも○○

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こんにちは。アラビア語科のひろです。この頃世間に流行るアレで各国は入国を制限したり都市の封鎖をしたりと混とんとしつつあります。しかしながら府中市は概して平和でうららかな空気が流れていますので、外に出てみると、それらは嘘なのではないかとフイに感じてしまいます。一方で春学期が延期になったりして、少しずつ生活に変化がではじめているこのごろです。
今年は観測史上もっとも早い○○。この○○になにがはいるか判かりますでしょうか?・・・答えは「開花」です。気象庁によりますと、東京都はホワイト・デーに観測史上もっとも早い開花を迎えたようです。ことしの冬はあたたかであったのが理由のひとつかもしれませんね。これからお花見のシーズンです、花より団子とはいいますが、これは花への憧憬の裏返しなのだと思いませんか?一年のなかでもっともよい時間をむしばむアレは無風流なやつです。
花見ですが、ことしは聖蹟桜ヶ丘にいこうと思います。聖蹟桜ヶ丘というのは多摩市にある京王線沿いの都市なのですが、ザ・郊外という趣で人込みを避けたいなと思う方におすすめです。「多摩」といえば外語の最寄駅である西部多摩川線の多磨駅(東京外大前駅)ですね。両者の違いは、もちろん表記のちがいにあるのですが、そこまでの説明で終わってしまうと味気がないのでもうすこし詳しくお話しましょう。2,3年ほどまえ、府中駅前のFORISかなにかの施設でやっていた郷土歴史展にきまぐれで行き、そこで出土品に「多麻」と書いてあったのをみて感動したのを覚えています。むかし何処かの誰かが考えたことがいまになんとなく受け継がれている地名の魅力を発見した瞬間でした。こうみると「麻が多く採れた土地」なんていう想像ができますが、じっさいのところはよくわかっていないところが多いそうです。もう一説には山梨県にある丹波山の「丹波」の音が変化したのではないかというものがあります、丹波山には多摩市と府中市にも流れる多摩川の源流があるので結構有力です。ちなみに多摩と多磨については地図を作製した人が書き損じたなんていう説をどこかで読んだことがあります。
春は変化のある季節です。たくさんの人と交流をもつのもいいですし、少したちどまって自分史上もっとも○○なものを見つけてもいいですし、これから生活する土地の郷土を研究してみるのもいいのではないでしょうか。

(写真:以前撮影した京王線多摩川橋梁[府中市-多摩市])