多くの人がそう感じるのと同じように、私にとっても外語祭は本当にあっという間でした。これは外語祭期間がすっっっっごく楽しかったからであって、瞬きする間に終わったのは全然、悪いことではない。ですが実のところ、私は過ぎ去った出来事があっという間だったと感じるのは好きではありません。なぜならあっという間ではないから。私たちはカップラーメンができるまでの3分間すら非常に長く感じられることだってあるくらいなのに、5日間が、全く、短いわけがないんです。
振り返ればなんだって短く感じられるのは当然のことです。5分でも5時間でも5日でも5年でも、私たちがそれらの期間を振り返るとき、多くの場合、同じだけの時間を費やすことはできません。例えば、3年間の高校生活を振り返るために3年かけることはできないのと同じように。思い出すときはいつも断片的で、一瞬のできごとです。私は絵顔のシフトに向かうときにどの階段を使ったかなんて思い出さないんです。その代わり、装飾が完成した時とか、人と爆笑した瞬間とか、来場者がクレープ持って入ってきた瞬間とか、夜間巡回とか、そういった際立って楽しい記憶だけを自然に選び出して脳内再生することになります。
だから短く感じられるのはあたり前なんです。ただ、私はそのほか思い出せなくなる多くの記憶のこともちゃんと前提に、こういう楽しい思い出の重みを確認していきたい。
5日間、長かったな。そうですよね?
おくそう2年(屋内-装飾局2年)