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「中の人」としての語劇

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こんにちは。語劇局2年ドイツ語科のえむにぃです。外語祭後のスタッフブログなので、他の方も同じようにされていると思いますが、今年の外語祭について振り返ろうと思います。
私にとって今年の外語祭は第100回という節目の年である以上に、語劇団体の代表として参加した外語祭でした。

遡ること約1年、第99回外語祭でスペイン語劇に感動した私は、語劇局員で培った知識を使ってドイツ語劇を創り上げたいと思うようになりました。(「感動した」だけでは到底表しきれない感情があったことは言うまでもありません)。思い立ったが吉日、動き出すのが早ければ早いほど準備に掛けられる時間も増え、劇をより良くすることが出来ると考えたため、興奮冷めやらぬ中、片付け日に準備を始めました。

まず、そもそもドイツ語専攻で語劇を創るか、創るとしたらどんな演目にするか、誰がどの役職にするか…などなど検討を重ねていましたが、どういうわけか、成り行きでドイツ語劇の代表となってしまいました。外語祭実行委員として参加するだけでなく、企画団体の代表として参加するということがどれだけハードなことか、想像を絶するものでしたし、語劇局員として1年間過ごしたと言えど、代表の業務について何も知識を持っていなかったので、不安で仕方がありませんでした。そこで語劇局長に代表となってしまった旨を伝えると「実行委員の方はどうにかなるから取敢えずやってみればいい」と背中を押してくださり、そのまま代表となることを決意しました。いわば、現場を知らない管理職が現場にも出てみる、ということになったのです。

しかし蓋を開けてみれば、ドイツ語劇では計画通りにプロジェクトが進まず不満を抱いたり、自分に負担が偏っていると感じたりすることもありましたし、語劇局の業務も昨年のご如く、あるいはそれ以上に辛かったかもしれません。要するに、準備段階では総じて良いことの方が少なかったのです。ドイツ語劇なんて成功しなくたっていい、やれることはすべてやったのだから、と思うことさえありました。

ですが、いざ外語祭当日になってみると、そんな辛い期間がどうでもよくなってしまうほど、全てが上手くいきました。立ち見客が出るほどの盛況だったドイツ語劇、対面開催のノウハウがほぼ無い状態で成功した語劇全体、本当に全てが上手くいったのです。

この成功は本当に自分の力だけでは達成することが出来なかったと強く感じています。支えられてばかりで自分は何もしなかったとは口が裂けても言えないほど、第100回外語祭までの365日間はドイツ語劇と語劇局のことで頭がいっぱいでした。ですが周囲の方々の存在が無ければ絶対にここまでのことを、語劇作品についても語劇運営についても、達成し得なかったでしょう。第100回外語祭を通して「ここまで自分は凄いことをした」という自信だけではなく、それ以上に、自分を想い、支えてくれる方々への感謝の気持ちがより一層強くなりました。それに加えてもちろん、何物にも代えがたい経験をする機会を与えてくれた外語祭という存在と外語祭実行委員会に対しての感謝も忘れることはありません。

「中の人」として味わった、ドイツ語劇代表の経験を活かしつつ、また来年、語劇局員として語劇に携われればと思います。
最後に一つだけお願いがあります。代表を務めたドイツ語劇の録画が近日中にアップロードされますのでどうぞご覧ください。第100回外語祭のポスター手掛けた方がデザインしたフライヤーの画像も載せますのでどうぞよしなに(もちろん他の語劇も必見です)。

(語劇2年 えむにぃ)