カボチャからの贈り物

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こんにちは。すっかり暑くなりましたね。最近では一日中エアコンをつけっぱなしにして電気代の恐怖と戦いながらゴロゴロするというチキンレースを続けています。あまり楽しくないのでおすすめはしません。チキンレース中に私の地元に関するある記事を見つけました。

その記事というのも、今頃は「カボチャ 流れる」で検索したら一番上に出てくるのですが、香川県の直島にある芸術家草間彌生さんによるカボチャのオブジェ(正式には『南瓜』というタイトルだそうです。初めて知りました。)が昨今の台風の影響で海へ流れていったというものです。黄色に黒の水玉というエキセントリックなカラーリングのカボチャが荒波に揉まれる映像がじわじわk・・・大変だ!という感じなので、是非見てみてください。香川県とそのお向かいの岡山県の間にある島々では三年に一度瀬戸内国際芸術祭が開かれています。私が小さい頃、この瀬戸内国際芸術祭のためにフェリーで島々を巡る船旅が夏の一番の楽しみでした。船旅というと優雅な感じがして良いのですが、フェリーではせんべいをひたすらガジガジしていた記憶しかないので、優雅になるかどうかはその人次第のようです。この流されたカボチャ(『南瓜』ですがもうカボチャと呼びます)は、彫刻で地面に固定されているのだとずっと思っていましたが、どうもそうではないらしく、中は空洞の繊維強化プラスチック製で今まで台風が来る度に撤去していたようです。このようにわりと繊細なカボチャなので、「パプリカ?」とか「エグめの柚子?」とか言っちゃいけないんだと思います。

さて、今回流されたカボチャの他に、直島にはもう一つカボチャがあります。赤色に黒の水玉模様が目を引く港のシンボル、その名も『赤かぼちゃ』です。こう見ると、漂流カボチャの方のタイトル『南瓜(西日本で「カボチャ」の意)』をなぜ『黄かぼちゃ』にしなかったのかは謎ですが、それはひとまず横へ置いておきます。この赤かぼちゃもなかなか人気で、いろんな人が中に入ったり乗ったりして写真を撮っています。初上陸時八歳だった私が「腐ったトマト?」などと言って指さしたのがまさにこれでしたが、あの時は赤かぼちゃくんに失礼なことをしたなと思います。その後直島の美術館内で「芸術ってなあに?!」と大声で叫び、祖母と母に慌てて口を塞がれた事件もありました。こう考えると、多分私は芸術祭が好きなのではなく夏に出かけるのが好きだったのだと思います。当時の私がデジカメで撮った、フェリーが海をかき分けて作る模様や、キラキラ輝く海から生えているボコボコした島や、眩しいほどの入道雲の写真が何枚も残っています。

東京に引っ越してから、都会怖いだの人多いだのと言って、外に出る機会すらめっきり減りました。今まで散々「うどんより徳島ラーメンの方が好き」「コンビニよりうどん屋がある」「うどん屋よりため池がある」「ゆるキャラが脳みそ丸出し」などと文句を言っていましたが、今となっては良い場所だったなと思います。自由に外出ができない時世ではありますが、夏の思い出のことを考えてみるのもなかなか楽しいのではないでしょうか。カボチャきっかけで色々と思い出して長くなりましたが、数年前に友人と船旅(withちょっと良いせんべい)に行った先の女木島の港で出会った猫ちゃんの写真をお見せして終わろうと思います。かわいいですね。

じま(広報局1年)