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駆け抜けた3年間を振り返る

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こんにちは。第100回外語祭実行委員会副委員長をしております、いっちーと申します。
 これをお読みになっているみなさまは、外語祭まであと2日に迫り、さぞ心をわき立たせているだろうと思います。どうか外語祭当日まで、体調を崩されないように…!万全の体調で、お越しくださいませ。
こうしてスタッフブログを書きながら、ふとこれまでの外語祭実行委員会(以下、外実と書きます)で過ごした3年間が頭をよぎります。まずは少し、思い出話を。

私たちが入会した年。それはコロナウイルスが猛威をふるい、世界中が混乱に陥った年でもありました。私たちが入会して最初の全体委員会。オンラインで当時の委員長が私たち1年生に伝えたのは、第98回外語祭は対面開催を行わないということ。当時の外実にとって最も苦しかった決断に、私たちは、先輩方の支えを受けながら、必死でついていきました。結果として中止という壁を乗り越え、オンライン開催という形に仕上げることができたのは、外実での思い出の1頁です。私は昨年まで、事務局という主に1年生向けの企画を扱う部署にいました。2年前の秋、入会して半年のブランクを経た局会議の日に、私ははじめて事務局の同期に会ったことが思い出されます。今でも真っ暗なアゴラ・グローバルの前で顔を合わせた日を忘れることはありません。

2年目。対面授業も少しずつ増えはじめ、さまざまな意見の齟齬や、迫り来る苦難を乗り越え、外語祭もハイブリッド開催へと舵を切りました。第99回外語祭では、コロナ禍の影響を強く受けて、人数制限やキャンパス封鎖をして人の流れを制限したり、飲食物を提供しなかったりと、新しい形を模索し続けました。一方で外語祭をコロナ禍以前の形に戻そうとした試みもありました。対面で専攻語劇を行うことができたのはその1つで、当時2年生だった私にとっても、ホール内こそ人数制限や感染対策が施されていたものの、少しずつ日常が戻りつつあることを、直接感じた、そんな一コマでもありました。第98回で対面開催を知らなかった私も、初めての対面開催に心躍らせ、赤いジャンパーを着て仕事をする、そんな1週間だけの非日常に、すっかり魅了されたのをよく覚えています。最終日に撮った集合写真は私の宝物です。今年も宝物が増えるのだろうと、今からわくわくしています。

そして、3年目。私は三役という、委員会全体を下から支える部署に挑戦し、今まさに外語祭本番を迎えようとしています。ここまでの道のりは平坦だったかというと、決してそうではないと思います。むしろでこぼこに波打っていたという方が表現としては的確なのだろうと思います。先代から引き継いだバトンは、今振り返れば、最初はきちんと握れていなかったかもしれません。三役には現役の会員に先輩や後輩がいない、委員長、副委員長、会計だけの特殊な世界です。先代にも「三役局」があったらいいのに、と昨年の12月に言われたことを思い出し、心から納得する自分もありました。日常に溢れる業務の中で、130人近いメンバー(以下、本部員)のみならず、委員会内外の衆目を集め、役職名だけがどんどん大きくなっていく。いつの間にか自分が肩書きに飲み込まれてしまうのではないか、自分がミスをすれば、委員会に大きな支障を来してしまうのではないか。そんな不安さえ感じることもありました。それでも今、私がこうして外実に在籍していられるのは、ひとえに本部員のみんなから受ける言葉や視線の温かさがあります。私が実行委員会の本部で仕事をしていると、仕事をしたり、暇をつぶしたりと、さまざまな目的で本部員が訪れます。ある時は「いっちーさんお疲れ様です!」とくもりのない素敵な笑顔を見せてくれる。ある時は「先日(チャットで)送った件どうなってますか?」「ちゃんと寝てください!」などときついお叱りが飛ぶ。そんな1コマ1コマに、私は1人の本部員として、三役として、生かされているのだと強く感じます。秋が深まるにつれて、ようやく副委員長のバトンをきちんと握れてきた気がしますが、私の任期ももう半月もすれば終わり、次の代へと引き継がれるようです。私が走り抜けた1年は、本部員のみんなにどのように評価してもらえるのか。通信簿があれば見てみたい気もします。笑

そして、三役同期と事務局同期の存在も忘れてはいけないと思います。生来生真面目で、それでいて凹みやすい性分だった私を、渾身のボケで彩り、強く牽引してくれた委員長、天然でそそっかしい私を、心配しながらも励ましてくれた会計に、心から敬意と感謝を示したいと思います。私が三役に転属した後も、事務局から見守ってくれた同期たちにも、感謝しかありません。

最後に、今まで関わってくれた本部員のみなさん、諸先輩方、大学職員のみなさま…大学内外を問わず多くの方々に支えられて、今があると思います。ここでは紙幅の都合で多くを書くことができませんが、それは後で個別に述べさせていただくこととして、まずは心から感謝の意を示したいと思います。本当にありがとうございます。

第100回外語祭はまもなく幕を開けます。今年は対面開催の割合も増え、料理店の再開も待ち遠しい、そんな方も多いのではないでしょうか。これをお読みのみなさまには、来場を予定される方、残念ながらご都合で見送られる方など、さまざまな方がお有りかと思いますが、どうかみなさまご自身の思い出を、外語祭とともに作っていただければ、これ以上の幸せはありません。そして、これまでの100回から、次の100回へ。末長く、外語祭を応援してくださることを切に願うばかりです。私もみなさまの期待に応えられるよう、最後まで全力を尽くしたいと思います。

11月も下旬に迫り、暦ももう冬になるようです。特に晴れた日の朝晩は寒さが厳しくなって参りましたので、どうか体調には気をつけてお過ごしくださいませ。

写真は私が昨年撮った早朝の研究講義棟です。空気は刺すように冷たいですが、中は静まりかえっていて、こんな顔もあるんだと驚いた、そんな1枚です。それではまた、いつかどこかでお会いいたしましょう。

いっちー(第100回副委員長・3年)